観劇はじめ

2020年の観劇はじめは、本日、宝塚大劇場雪組公演「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」を観劇して参りました!

昨日、こちらに「観劇はじめが定まらない」と書いた直後にご縁があって、無事観られました。とても観やすいお席でありがたやありがたや。
もし、このお正月休みに宝塚大劇場公演を観られなかったら今年最初の現場が落語になるところでした。それでも問題ないのだけれど、新年が始まって2週間も現場お預けとか!そんなの無理です!

まだ、開幕二日目なので、極力ネタバレにならないように感想だけ書いてみます。

さて、この物語、元は映画だそうですが、その映画を見ていないので比較したりはできないのですけれども、始まってわりとすぐに涙がじんわりしてきて、一幕は比較的ずっと涙目で観ておりました。
いや、一幕は泣くような場面だったりエピソード満載だったりするわけではないのですが、とてもノスタルジックな雰囲気と、冒頭から時が戻って、主人公たちの少年時代になるっていうのがね、じわじわっと疼くような痛みが胸の奥をかすめていく感じでせつなくて、たまらなかったのです。
ヌードルスがデボラを大好きで、お互いに初恋で、甘酸っぱくてとても可愛い。そんな場面が、もう、まだ結末を見てもいない、本人たちも自分たちの未来を知らなくて、素晴らしいものにできる!と信じている輝きがあるのに、本能的にわかる、絶対にハッピーなエンドが来ないことが感じられて、とてもとても、つらい。
二幕は、後半が何とももどかしく、胸が締め付けられるようでした。
ヌードルスがひとり歌う、最後の銀橋での歌で、涙をこらえきれませんでした。

幕間に「一幕わりとずっと泣いてた」と話したら驚かれたので、本当にそんな、泣かされるような話ではないのです。
でもおそらく、再度観劇する時には、物語の結末を知っているので余計にせつなく苦しく胸が痛むのだろうなと、覚悟しています。

幸運なことに、あと何度かまだ観劇予定があるので、少しビターなこの物語を、次はもっとじっくりと味わって観劇したいなと思います。